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2024/12/13

BDRはリストが命〜営業活動における仕組化のコツ〜SFA構築ニキこと遠藤さんとの対談まとめ記事

営業活動の効率化と可視化が叫ばれる昨今、セールスフォース(Salesforce)に代表されるSFA(Sales Force Automation)ツールの重要性が高まっています。

今回は、SFA構築のプロフェッショナルとして活躍する遠藤氏をゲストに迎え、BDR(Business Development Representative)におけるリストの重要性や、セールスフォースを活用した営業活動の自動化について話を伺いました。

遠藤さんのご経歴

橋本: 遠藤さん、今日はよろしくお願いします。まず、遠藤さんが掲げるミッション「楽に売れる仕組みを科学する」について、どのような経緯でこのコンセプトに至ったのか教えていただけますか。

遠藤: はい。このミッションの背景には、過去の厳しい労働環境での経験があります。以前勤めていた会社では、インターンから正社員になって、入社初日の帰宅時間が深夜12時を回るような状況でした。効率的な仕組みがないために、毎回不効率な方法で仕事をしなければならなかったんです。

橋本: そうだったんですね。かなりハードな環境だったわけですね。

遠藤: そうなんです。この経験から、同じ成果を上げるなら短時間で達成できる方が良いという考えに至りました。浮いた時間を使って人生を豊かにしたり、自己投資に充てたりできます。効率的な営業の仕組みを作ることで、人生にマイナスはないと思っています。

橋本: なるほど。では、現在のSFA構築支援の事業について詳しく教えていただけますか。

遠藤: 私の事業は、セールスフォースのアドミン代行や構築支援が中心です。エンジニアとの差別化ポイントとして、「現場のオペレーションに合わせたものを提供する」ことを重視しています。技術力よりも、手に馴染むものを大事にしているんです。

橋本: 具体的にはどのような支援を行っているのでしょうか。

遠藤: 初期構築だけでなく、その後の運用保守まで一貫して行っています。特にSaaSのベンチャー企業がメインなので、ビジネスが前に進むにつれてセールスフォースの環境も変化させていく必要があります。組織体制の変更や新規事業の立ち上げなど、企業の成長に合わせて柔軟に対応しています。

BDRにおけるリストの重要性

橋本: なるほど。では、リストの重要性について伺いたいのですが、新規営業やアウトバウンド営業におけるリストの重要性をどのように捉えていますか?

遠藤: リストは非常に重要です。欲しいと思っているところや、肌で感じるところでないと、売りようがありません。ただし、リストは有限ですから、なるべく欲しそうなところから攻めていく必要があります。業界や従業員数、求人状況など、様々な角度からターゲットを絞り込んでいきます。

橋本: 最近、ABM(Account-Based Marketing)に近いコンセプトで、セグメント別にケアを分けて営業していく方法が注目されていますが、実際にそのような方法を実践できている営業担当者はどのくらいいるとお考えですか?

遠藤: 実際のところ、そこまで多くないと感じています。特にBDRやSDRの人たちには意識の高い人もいますが、まだまだ「とりあえずリストがあって、この数をアポを取れるからかけろ」というような古い考え方の会社も多いですね。

特に効果のあったSalesforceでの自動化事例

橋本: そうですね。その辺りの意識改革も必要そうですね。では、セールスフォースを使った自動化や効率化の事例で、特に効果があったものを教えていただけますか。

遠藤: はい。私が特にこだわっているのは失注の管理です。単に失注理由をメモするだけでなく、失注ボタンを押すとフォームが表示され、失注理由、背景、反省点、今後のアプローチ可能性などを詳細に記録するようにしています。これにより、失注の傾向分析や再アプローチの戦略立案が容易になります。

橋本: それは素晴らしいですね。失注情報を有効活用することで、営業活動の質を上げることができそうです。

遠藤: そうですね。さらに、この情報を取引先責任者に紐付けることで、商談画面を開かなくても失注後のアプローチができるようになります。画面遷移を減らすことで、営業担当者の作業効率も上がります。

橋本: なるほど。細かい工夫の積み重ねが大きな効果を生むんですね。ところで、SFA構築支援をされていて、うまくいかないケースもあると思います。そういった場合の根本的な原因や解決策について、何か気づきはありますか?

遠藤: はい。一つ言えるのは、一人の営業担当者に多くのオブジェクト(セールスフォース上のデータ単位)を触らせると、末端のオブジェクトが機能しなくなる傾向があります。例えば、リード、取引先責任者、商談など、様々なオブジェクトを一人で管理しようとすると、どれかが疎かになってしまうんです。

橋本: それはよくありそうですね。どのように解決されているのでしょうか。

遠藤: 私は、なるべく部門ごとに責任を持つオブジェクトを分けるようにしています。例えば、リードと取引先責任者はインサイドセールスが、商談はフィールドセールスが責任を持つといった具合です。これにより、各部門が自分の担当領域に集中でき、データの質も向上します。

まとめ

橋本: なるほど。組織の役割分担とSFAの構造をうまく連動させているわけですね。最後に、これからSFAを導入しようと考えている企業や、既に導入しているがうまく活用できていない企業に向けて、アドバイスをいただけますか。

遠藤: はい。まず大切なのは、SFAを単なるデータベースやレポーティングツールとして見るのではなく、営業プロセス全体を最適化するためのツールとして捉えることです。そのためには、現場の声をしっかり聞き、実際の業務フローに合わせた設計が必要です。

また、導入後も継続的な改善が重要です。ビジネスの成長に合わせて、SFAの機能や使い方も進化させていく必要があります。そして、データの入力ルールや活用方法を明確にし、組織全体で共有することも忘れずに。

最後に、SFAはあくまでもツールであり、それを使いこなす人材の育成も同時に行うことが成功の鍵だと考えています。

橋本: 貴重なアドバイスをありがとうございます。SFAの導入・活用は、単にシステムを入れれば良いというものではなく、組織全体で取り組むべき重要な課題なんですね。本日は大変参考になるお話をいただき、ありがとうございました。

遠藤: こちらこそ、ありがとうございました。

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